“膠原病創薬の壁”の克服にむけて、製薬企業の皆さまとも協力していきたいと考えています。
教授からのメッセージ
リアルワールドデータを活用したエビデンス創出
上市された薬剤のリアルワールドにおける最適な使用法を明らかにするためには、疾患のデータベース化が不可欠です。当科では、関節リウマチやSLE、血管炎など膠原病のデータベース化をすすめており、様々な治療薬の治療効果とそれが最も奏功する患者の臨床的特徴を解析することが可能です。ご要望があればそれぞれの薬剤の有効性を最もよく評価できる適切な評価項目を新たに設定したうえでのデータベース化も可能です。膠原病の治療薬についてリアルワールド・エビデンスの創出をお考えの際は、ぜひお気軽に当科にご相談ください。
ヒト臨床サンプルを用いた創薬のための層別化研究
「膠原病創薬の壁」を超えていくためには、多様な膠原病の病態の中でそれぞれの薬剤が奏功する可能性が高い患者層を適切に層別化して臨床試験を行っていく必要があります。そのためには緻密な診療データに紐づいたヒト臨床サンプルを用いた解析が不可欠です。当科では、同意をいただいた患者さまから血液・末梢血リンパ球・遺伝子・腸内細菌叢など様々な臨床サンプルを採取させていただき、様々な研究に役立てていただいております。膠原病の治療薬開発のためにヒト臨床サンプルが必要とされます場合は、どうぞお気軽にご相談ください。
メディカルイノベーションを目指した新規治療薬開発
「生物学的製剤」の発見は関節リウマチや癌の治療にパラダイムシフトをもたらしました。さらに最近でも、患者自身のT細胞レセプターを改変し癌治療に用いるCART療法など驚くべき治療法が生まれ、医療に変革をもたらしつつあります。私たちは、大学というアカデミアの立場から、公立法人大阪のもつ様々な基礎研究部門とも積極的に連携し、これまでと全く異なる新たな視点からの膠原病の治療法開発にもチャレンジしたいと考えています。大学とともに次世代のメディカルイノベーションへの挑戦をお考えの際は、どうぞお気軽にお声がけください。